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2024年

10月

18日

内田樹さんの「経済格差から教育格差へ」 ☆ あさもりのりひこ No.1579

「最終学歴がアメリカ」であることがエリートの条件ということになると、それは「植民地化」を受け入れることを意味します。

 

 

2024年10月11日の内田樹さんの論考「経済格差から教育格差へ」をご紹介する。

どおぞ。

 

 

みなさんは今回の自民党総裁選の候補者9人のうち6人が「最終学歴がアメリカの大学または大学院」であったことにお気づきでしたか。日本の政治エリートに関して言えば「最終学歴がアメリカ」であることがデフォルトになりつつあります。僕はこういう傾向は端的に「よくない」と思います。

「どこの国の大学に行こうと本人の自由じゃないか。グローバル化の時代なんだ。海外に出て学ぼうという意欲的な若者のどこが悪いんだよ」と反論する人がいるかも知れません。

 政治家だけでなく、ビジネスマンでも学者でも子どもを中学からインターナショナルスクールに通わせたり、海外に留学させることが流行です。その方が英語圏で高等教育を受ける上でアドバンテージがあるからです。

 でも、ちょっと考えてみてください。ハーヴァード大学の年間授業料は5万6550ドル、今の為替レートで800万円以上です。寮費や生活費を入れると年間1000万円超を子どもひとりに仕送りできる家庭の子しかアイヴィー・リーグに留学することはできないんです。

 いくら「海外で学ぶ意欲」があっても、家が貧しければ、例外的な天才以外、まずそんな肩書は手に入りません。僕はこういうのは「フェアじゃない」と思います。

 親の世代の経済格差が、子どもの受ける教育の格差をもたらし、それが次世代の経済格差を再生産する。そんなシステムのどこがいいんですか。

 国の仕事は、家がどんなに貧しくても、子どもたちが望む限り最も質の高い教育を受けられることを支援することではないんですか。ですから、教育は基本的に無償であるべきだし、国内で、母語で、世界水準の高等教育を受けることができるのでなければならない。

 でも、日本の高等教育における私費負担率は67%です。OECD平均31%と比べると、日本政府が「家が貧しい子どもが高等教育を受けるためには、それなりの代価を払わなければならない(払えないやつは諦めてくれ)」という教育政策を採っていることは明らかです。

 日本育英会の奨学金制度がなくなったのは20年前ですが、その理由は「公的な支援があると、銀行の学資ローンの借り手が減る。これは政府による民業圧迫だ」というものでした。銀行の利益を確保するために奨学金制度は廃止されたのです。それまでは卒業後に教職や研究職などの「免除職」に就くと、返還義務がなくなったんです(教員のなり手が激減したせいで、教員については最近免除職が復活しましたが)。

 家の貧富にかかわらず、努力さえすれば誰でも質の高い教育を受けられる制度を作ることは明治政府の悲願でした。とりわけ母語で大学教育が受けられることを先人は切望しました。というのは、母語ではまともな高等教育が受けられないので、キャリア上昇を望む子どもたちは先進国に留学するというのはその国が「後進国」であり「植民地」であることの証拠だったからです。

 今の日本は母語で大学院教育が受けられ、母語で書いた論文で博士号が取れますけれども、これは世界を見渡してもかなり例外的なことです。これは先人たちから後続する世代への「贈り物」だったと僕は思います。

 でも、「最終学歴がアメリカ」であることがエリートの条件ということになると、それは「植民地化」を受け入れることを意味します。英語圏の大学で、英語で授業を受けて、英語で論文を書いて学位を取った人を成功者とみなす制度を作って「グローバル化を達成した」と喜んでいる人を見たら、明治の人は悔し涙を流すことでしょう。(『蛍雪時代』9月25日)

 

 

2024年

10月

17日

奈良マラソン2024への道 その23 ☆ あさもりのりひこ No.1578

10月11日(金)早朝、丘の階段641段、49分32秒、7.2㎞、平均ペース6分53秒/㎞、総上昇量155m、消費カロリー517㎉。

1 6分40秒(上り下り)

2 7分01秒(上り)

3 7分07秒(上り下り)

4 8分19秒(階段)

5 8分07秒(上り下り)

6 5分29秒(下り)

7 5分43秒(上り下り)

8 5分37秒(200m

 

10月12日(土)早朝、ウインドスプリント300m×10本、48分08秒、7.67㎞、平均ペース6分17秒/㎞、総上昇量86m、消費カロリー527㎉。

 

10月13日(日)早朝、ジョギング、54分37秒、7.69㎞、平均ペース7分06秒/㎞、総上昇量183m、消費カロリー539㎉。

 

10月14日(月・祝)午前、ジョギング、4時間09分08秒、28.5㎞、総上昇量694m、消費カロリー1911㎉。

1 7分12秒

2 7分30秒

3 7分55秒

4 8分14秒

5 7分33秒

6 6分40秒

7 7分11秒

8 8分11秒

9 7分30秒

10 8分29秒

11 8分04秒

12 7分40秒

13 7分12秒

14 7分45秒

15 7分27秒

16 11分20秒

17 9分46秒

18 12分09秒

19 12分35秒

20 12分04秒

21 9分50秒

22 7分22秒

23 10分11秒

24 8分58秒

25 8分48秒

26 8分21秒

27 9分43秒

28 8分59秒

29 9分01秒(500m

 

10月15日(火)早朝、西園美彌さんの魔女トレ。

脚を休めるためにトレッドミルで走らなかった。

 

10月16日(水)早朝、安藤大さんのアントレ。

月曜日の疲れが残っているので、運動量はいつもの半分にした。

 

 

10月17日(木)早朝、テンポ走、38分28秒、6.22㎞、平均ペース6分11秒/㎞、総上昇量86m、消費カロリー433㎉。

2024年

10月

16日

内田樹さんの「組織マネジメント原理主義者の末路」 ☆ あさもりのりひこ No.1577

組織マネジメント原理主義者は「組織マネジメント原理主義者が組織マネジメントの中枢にいるべきである」という同語反復的命題のうちから踏み出すことができない。ほんとうは「賢い人が」が主語になるべきなのに。

 

 

2024年10月11日の内田樹さんの論考「組織マネジメント原理主義者の末路」をご紹介する。

どおぞ。

 

 

兵庫県の斎藤知事の失職に至る一連の出来事には現代日本の組織を特徴づける歪みが露呈していたように思われる。「組織マネジメント原理主義」と私が繰り返し呼んできたものである。

 あらゆる組織は何らかの使命を託されており、それを実現するために存在する。けれども、組織が長く続くと、人々はその組織がそもそもいかなる「よきこと」をもたらすために、あるいはいかなる「悪しきこと」を防ぐために創建されたのか、その起源を忘れてしまう。

 必ず忘れる。そして、いつの間にか組織の存続が自己目的化する。何のためにこの組織が存在しているのかを問うことを忘れて、「どういう組織であるべきか」についてばかり語り始める。

 私が「組織マネジメント原理主義者」と呼ぶのはこの人たちのことである。彼らは社会の変化にそのつど最適化するためには組織は上意下達的に編制されていなければならないと信じ切っている。だから、あらゆる組織は最上位者の指示が末端まで遅滞なく示達されなければならない。完全に中枢的に統御された組織こそ最も迅速に環境の変化に即応できると信じているからである。これが今の日本社会の主流をなす組織論である。でも、ほんとうはそうではないのだ。

 考えればわかるが、中枢的に統御された組織は、中枢が無能で愚鈍であれば環境の変化に即応できず破滅的な事態を招くからである。そして、まことに残念なことに、組織マネジメント原理主義者は「組織マネジメント原理主義者が組織マネジメントの中枢にいるべきである」という同語反復的命題のうちから踏み出すことができない。ほんとうは「賢い人が」が主語になるべきなのに。

 兵庫県知事は典型的な「組織マネジメント原理主義者」だったと思う。だから、県庁を中枢的に統御することについてはきわめて熱心だったし、率直に言って、それにはかなり成功したのだと思う。そのひたむきな努力と真摯さは率直に認めてよいと思う。「パワハラ」と称されるものについて、彼自身は「強めの指導」ということ以上のものではないと今でも信じているはずである。それは「硬直的な制度」に文字通り「キックを入れて」、組織化を可塑化するためだったのである。下僚に暴言を吐いたり、無意味なタスクを強いたのも「ボスは誰か」を思い知らせて、組織は惰性や前例に従うのではなく、トップの恣意に従うべきだという「新しいルール」を周知するための努力だったのである。

 おそらく、彼は知事1期4年をかけて県庁内に恐怖政治を敷き、その結果県庁を完全な中枢的な上意下達組織(独裁制と言ってもよい)に作り替え、2期目以降にそれを足場に県政のドラスティックな改革を実現するつもりでいたのだと思う。組織マネジメント原理主義者としてはそう考えることは少しも間違っていない。

 彼の犯した最大の間違いは、中枢的な組織のトップで独裁的な権限をふるうことが許されるのは「そういうのが好きな人」ではなくて、「賢い人」でなければならないという「原理主義以前」の自明の真理を見落としていたことである。

 

 今の日本社会にはこの知事と同類の「あまり賢くない組織マネジメント原理主義者」が跳梁跋扈している。日本がここまで没落した理由の過半はそのせいであると私は思う。(中日新聞 926日)

2024年

10月

15日

夢の大舞台での日本人対決@事務局より

皆さんこんにちは。今日は事務局担当です。

 

 

さて、大谷選手ニュースにまたまた触れさせてください。

 

 

先日土曜、

MLBディビジョンシリーズの最終戦が行われ、

ドジャース対パドレスの熱戦が繰り広げられました✨

 

1勝2敗で崖っぷちの状態でも、

 

「あとがないという感覚自体が今の僕には特にない。

2連勝すればOK、そういうゲームだと思います」

 

と前向き宣言をした大谷選手の言葉どおりの展開となり、

やっぱりこの人は凄いなぁの一言です😆

 

 

ダルビッシュ投手 対 山本投手 の夢の日本人対決も叶い、

両チームとも譲らぬナイスピッチング!

 

僅か2球の失投が試合を左右し、結果は2-0でドジャースが勝利をもぎ取りました!

 

山本投手は、前回の登板が散々な結果に終わり、試合中ずっとうつむいていたのが

印象に残っていたので、今回の登板では汚名返上のピッチングを見せてくれたのが

本当に良かった!

 

インタビュー中に大谷選手にシャンパンをかけられいたずらされているのも

微笑ましかったです。

 

でも最後の最後まで気の抜けない展開だったので、中継を見終わった後、

どっと疲れて睡魔に襲われたのは私だけでしょうか・・・😅

 

 

そして、興奮冷めやらぬまま、昨日からメッツとのリーグチャンピオンシリーズが

始まっています。

 

今シリーズでは7戦4勝したチームが、次のワールドシリーズへと勝ち進むことに

なるのですが、今日の試合は残念ながら負けてしまったので現時点で1勝1敗

移動日を挟み明後日からメッツの本拠地で3連戦が始まります。

 

 

どちらのチームが勝っても日本人選手が残るので喜ばしいことですが、

私はやはりドジャース推しなので、是非ともワールドシリーズに勝ち進んでいただき、

ジャッジとの対決が見てみたいのです♪

 

ニューヨークは少し寒いようですが、大谷選手の目が覚めるようなホームランが

出ることを期待してます😄

 

2024年

10月

11日

内田樹さんの「虚無の政治力学」 ☆ あさもりのりひこ No.1576

安倍・菅・岸田三代の政治の特徴は「国民の要望には一切応じない」という点にあった。国民が無力感に蝕まれ、政治参加の意欲を失し、選挙で棄権し、結果的にコアな集票組織を持つ政権与党が選挙に勝ち続けるという「必勝パターン」を自民党は発見した。民意に応じると有権者はつけあがる。それよりも「お前たちは無力だ」と思い知らせる方が政権は安定する。

 

 

2024年10月8日の内田樹さんの論考「虚無の政治力学」をご紹介する。

どおぞ。

 

 

総裁選中は現行の「健康保険証」と「マイナ保険証」について問われて、「併用も選択肢として当然ある」と答えていた石破茂氏だったが、政権が発足すると同時に、健康保険証を12月2日に廃止して、マイナンバーカードに原則一本化する政府方針を「堅持する」とアジェンダを覆した。

 多くの人がこの食言を咎めている。

 でも、よく考えると、間尺に合わない話である。自民党総裁選は「内輪のパーティ」の話であって、総裁になるためには別に「国民に受けるアジェンダ」を掲げる必要はなかったのである。ではなぜ一瞬だけ期待させておいて、また失望させるような「余計なこと」をしたのか。

 健康保険証の廃止に対しては医療現場も利用者も反対している。早期導入を求めているのは霞が関と財界だけで、これを争点化すれば総選挙で票を減らすことはあっても増やすことはない。ご祝儀で支持率が高いうちに総選挙という知恵が働くなら、「健康保険証廃止は延期」にした方が得票は増えるくらいのことはわかるはずである。あえて国民の気分を逆なでするのはなぜか。

 これは安倍政権以来三代の「成功体験」をふまえての政治判断だと私は思う。

 安倍・菅・岸田三代の政治の特徴は「国民の要望には一切応じない」という点にあった。国民が無力感に蝕まれ、政治参加の意欲を失し、選挙で棄権し、結果的にコアな集票組織を持つ政権与党が選挙に勝ち続けるという「必勝パターン」を自民党は発見した。民意に応じると有権者はつけあがる。それよりも「お前たちは無力だ」と思い知らせる方が政権は安定する。

 現行健康保険証の延長は国民の切なる願いである。それを踏みにじることで自民党は有権者の「期待」を失うが、代わりに有権者に「無力感」を与えることはできる。おそらく後者の方が政権延命には資する。そういう判断があったのだと思う。

 

 私が知る限り、政治がここまで虚無的になったことはかつてない。

2024年

10月

10日

奈良マラソン2024への道 その22 ☆ あさもりのりひこ No.1575

9月27日(金)早朝、全力・ジョギング・全力、36分11秒、6.206㎞、平均ペース5分49秒/㎞、累積上昇80m、消費カロリー390㎉。

7分10秒(600m

5分24秒、5分27秒

6分24秒、6分56秒(600m

5分09秒、5分22秒

5分25秒(100m

 

9月28日(土)早朝、ビルドアップ走、36分19秒、6.24㎞、平均ペース5分49秒/㎞、総上昇量92m、消費カロリー425㎉。

1 6分06秒(上り下り)

2 6分05秒(上り)

3 5分42秒

4 5分55秒

5 5分24秒(下り)

6 5分52秒(上り下り)

7 5分17秒(240m

 

9月29日(日)早朝、ジョギング、1時間24分51秒、12.41㎞、平均ペース6分50秒/㎞、総上昇量203m、消費カロリー885㎉。

1 6分59秒(上り下り)

2 7分18秒(上り)

3 7分30秒(上り下り)

4 6分36秒

5 6分33秒

6 6分21秒

7 6分45秒

8 6分45秒

9 7分05秒(上り下り)

10 8分24秒(上り下り)

11 5分58秒(下り)

12 6分16秒(上り下り)

13 5分44秒(410m

久しぶりに1時間以上走った。

 

9月30日(月)早朝、西園美彌さんの魔女トレ。

 

10月1日(火)早朝、室内トレーニング。

夜、トレッドミル、30分、4.15㎞、傾斜2.0%、時速8.4㎞(7分00秒/㎞)、消費カロリー362㎉、手首に重り1㎏×2。

 

10月2日(水)早朝、安藤大さんのアントレ、足首に重り約0.5㎏×2。

 

 

 

10月3日(木)早朝、雨、室内トレーニング。

 

10月4日(金)早朝、雨、室内トレーニング。

 

10月5日(土)早朝、インターバル走、35分51秒。

 

10月6日(日)早朝、河津桜並木、1時間56分13秒、16.91㎞、平均ペース6分52秒/㎞、総上昇量231m、消費カロリー1160㎉。

1 6分58秒(上り下り)

2 7分22秒(上り)

3 7分43秒(上り下り)

4 6分35秒

5 6分26秒

6 6分32秒

7 6分30秒

8 6分51秒

9 6分54秒

10 6分23秒

11 6分31秒

12 7分01秒

13 6分56秒

14 7分46秒(上り下り)

15 7分52秒(上り下り)

16 6分06秒(下り)

17 6分20秒(910m)

 

10月7日(月)早朝、西園美彌さんの魔女トレ。

 

10月8日(火)早朝、室内トレーニング。

夜、トレッドミル、30分、4.15㎞、傾斜2.5%、時速8.4㎞(7分00秒/㎞)、消費カロリー368㎉、手首に重り1㎏×2。

 

10月9日(水)早朝、雨、室内トレーニング。

 

10月10日(木)早朝、安藤大さんのアントレ。

 

運動量を増やして、いつもの90%くらいのメニューをこなした。

2024年

10月

09日

内田樹さんの「日韓の核武装」 ☆ あさもりのりひこ No.1574

「日本と韓国が核武装すれば、誤認、誤算、事故の可能性が高まり、核による大惨事のリスクが高まる。このような危険に満ちた現実に直面すれば、北京はアメリカの圧力に屈し、本格的な軍備管理協議に入るかもしれない。」

米国人のこのワイルドな正直さには胸を衝かれる。だが、日本のメディアはこういう米国の「本音」を決して伝えない。

 

 

2024年9月30日の内田樹さんの論考「日韓の核武装」をご紹介する。

どおぞ。

 

 

 韓国内で核武装論が高まっている。世論調査では6~7割の国民が核武装を求めている。北朝鮮の脅威が強まっているせいだ。核ミサイル発射実験を繰り返す北朝鮮はすでに北米大陸を射程距離にとらえる大陸間弾道弾の開発まで進んでいる。

 理由はそれだけではない。米国が「東アジアから撤収する」可能性を韓国民は感知しているのである。「あとは自分たちの才覚でなんとかしてくれ」と言って東アジアから米国が引いた場合、韓国はどうやって隣国と向き合ったらよいのか。

 たしかに米国は今も軍事力、経済力では世界に冠絶する超覇権国家である。けれども、国内の分断は深く、「アメリカ・ファースト」を掲げた大統領を選んだ時点ですでに「グローバルリーダーシップ」を放棄している。バイデン政権がガザの虐殺に効果的な抑制を果たし得なかったことで米国の道義的威信はさらに下落した。

 最近読んだ米国の外交専門誌Foreign Affairs Report の論文では、「日韓に核武装させたらどうか」というずいぶん乱暴な主張が掲げられていた。安倍元首相はじめ「一部の自民党指導者が核により許容的な立場をみせるようになった」ことの効果として日本人の核アレルギーは緩和しつつある。キッシンジャー元国務長官は昨年「5年以内に日本は核保有国になる方向に向かう」という見通しを語っていた。

 この論文の趣旨は要するに日韓核武装という「威嚇策」をちらつかせることで中国から外交上の譲歩を引き出せるのではないかというものであった。「日本と韓国が核武装すれば、誤認、誤算、事故の可能性が高まり、核による大惨事のリスクが高まる。このような危険に満ちた現実に直面すれば、北京はアメリカの圧力に屈し、本格的な軍備管理協議に入るかもしれない。」

 

 米国人のこのワイルドな正直さには胸を衝かれる。だが、日本のメディアはこういう米国の「本音」を決して伝えない。(信濃毎日新聞9月27日)

2024年

10月

08日

畝傍駅音楽マルシェ2024を機会に!

本日のブログは事務局が担当です。

昨日は、雨でしたが、今日は、少し晴れ間も見れる天気です。

かなり秋らしく涼しくなりましたね。

秋は、食欲と文化の季節、各地では文化祭などのイベントも多いと思います。

なら法律事務所の近くでは、近年恒例の「畝傍駅音楽マルシェ2024」が今年も1027()に開催されます。

畝傍駅では、地域のアーティストの演奏があり、駅周辺では色々な出店があります。

 

詳しくは以下のホームページをご覧いただくとして、私からは、以下の提案をしたいと思います。

( https://unebi-fes.jimdofree.com/ )

027()は、午前10時からの畝傍駅でのオープニングと駅に残る貴賓室を見学、その後は、周辺の出店しているお店と北八木町の町並みを午前中に巡ってみてください。

出店してしているお店で昼食をとって、おやつを買って、1250分には畝傍駅に戻ってきていただきます。

そして、畝傍駅1301発の高田行きの列車に乗り、以下のとおり奈良盆地を1周してはいかがでしょうか?

畝傍駅13:01発⇒(普通:高田行)⇒高田駅13:08・乗換・高田駅13:10⇒(普通:王寺行)⇒王寺駅13:26着・乗換(トイレ)・王寺駅14:03⇒(快速:加茂行)⇒奈良駅14:18着・乗換・奈良駅14:24発⇒(普通:高田行)⇒畝傍駅15:01着。

 

そして、畝傍駅で、最後の演奏を聴いてイベント終了体験を終えるという提案です。

私は、高校生の夏休みに前記のルートに高田駅と五条駅の往復を加えて、奈良県内のJR旅を楽しみました。

私は、普段はJRは利用していなかったので、車窓の風景がすごく新鮮に観え、とてもリフレッシュできた記憶があります。

 

是非皆さんも、地域をあらためて観て、巡って秋の一日を過ごすのはいかがでしょうか?

2024年

10月

07日

内田樹さんの「最悪の事態について想像力を行使することの意味について」 ☆ あさもりのりひこ No.1573

「よりましな未来」を造形するために「最悪の未来」を差し出してみせている。

 

 

2024年9月29日の内田樹さんの論考「最悪の事態について想像力を行使することの意味について」をご紹介する。

どおぞ。

 

 

ディストピアを語る理由は、ディストピアのありさまをこと細かに語るとディストピアの到来を阻止できる可能性があるからです。これは人類のある種の知恵なんだと思います。

「ディストピアもの」が書かれ出したのは20世紀に入ってからです。オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』とかジョージ・オーウェルの『1984』とかがたぶん最初です。でも、ディストピアSFが大量生産されたのは1950年代、60年代のアメリカです。その頃に大量生産されたのは、米ソの間で核戦争が起きて、世界が滅びるという話です。わずかなヒューマンエラーによって核戦争が始まり、文明が消滅する。そういう話です。映画であれ、テレビドラマであれ、漫画であれ、小説であれ、膨大な数のディストピアが書かれました。

 僕はSF少年だったのでその頃にリアルタイムで大量のSFを読みました。『博士の異常の愛情』とか『未知への飛行』とか『猿の惑星』とか世界が核戦争で滅びる映画もたくさん作られました。小説もテレビドラマも、とにかく飽きるほど似たような物語が流布しました。

 どうしてなんでしょう。どうしてあれだけ大量の「核戦争で世界が滅びる物語」が作られ、流通したんでしょう。僕はそれは「核戦争で世界が滅びて欲しくない」という人々の願望がもたらしたものだと思います。事実、戦後79年経って、まだ一度も核戦争は起きていないのです。

 世界中に核兵器保有国があります。米国もロシアも中国もフランスもイギリスもイスラエルもインドもパキスタンも北朝鮮も持っている。地球を何十回も破壊できるだけの核兵器を人類は何十年も保有し続けている。でも、まだ誰も核兵器のボタンを押していない。

 どこかでその最後の行為が阻止されているわけです。心理的な壁があって、「これを押すと人類が終わる」ということがわかるから押すことができない。これを押したら人類が終わるとわかるのは、子どもの頃から核戦争で人類が滅びる物語を飽きるほど浴びてきたからですね。人類の愚かさで世界が滅びるそのディストピアの風景というのがあまりリアルなので、さすがに最後のボタンを押すことがためらわられる。

 だから、ディストピアを語ることには意義があると僕は思います。到来するかも知れないディストピアについてはできるだけ詳細に語る。どういうヒューマンエラーが世界が滅びるきっかけになるのか、それをありとあらゆる場合についてシミュレーションしてみる。次から次と「フェイルセーフ」が破綻して、最悪の事態に向かって、まっすぐに破滅してゆく。そういう話をほんとうに多くの作家たちやシナリオライターたちが考え抜いた。

 もちろんそれは杞憂であり、妄想なんです。でも、妄想を暴走させることが時には必要なんだと思います。どんな妄想でも、微細にわたって記述されれば、そのような妄想的な未来が到来することを防ぐ効果はある。これは、僕がSFから学んだことです。

 世界の終わりについてのディストピアの物語がディストピアの到来を防ぐことができるためには条件が要ります。それは大量生産、大量流通、大量消費されるということです。限られた少数の人たちだけの間で語り継がれてもダメなんです。エンターテインメントとして、世界中の人が、ディストピアの物語を「享受する」のでなければ、ディストピアの物語がディストピアの到来を防ぐことはできない。

 だから、僕はこうやってみなさんの前に立って、こんな変な話をしているんです。それはみなさんにうちに帰ってしゃべってほしいんですよ。「今日、内田ってやつが講演に来て、変な話ししててね。このまま行くと東京に人口が一極集中して、あとの土地は無住地になるって言うんだよ。変な話でしょ。で、人が住まなくなったところには太陽光パネルや風車や原発だけがあって、その辺をサルやイノシシやクマが走り回っていて、幹線道路から一歩降りたりすると野獣に襲われるなんて・・・変な妄想を語っていたよ」って話して欲しいんです。そのディストピアの光景についての変な話を広げてほしいんです。家で話して、学校で話して、職場で話して...、そのうちに、たくさんの人が日本列島の最悪の未来について具体的なイメージを持ってくれたらいい、そう思って僕はしゃべっているんです。

 これは「核戦争で世界が滅びる話」と同じなんです。人類は79年間そういう話をし続けてきた。そして、今のところまだ核戦争は起きていない。僕たちが日本列島が荒れ果てた無住地になる話をしている限り、そのような未来の到来は防げる。逆に言えば、誰もそんな未来を想像しなければ、そんな未来があっさり到来するかも知れない。そういうものなんです。

 想像力の現実変成力を侮ってはいけません。「こんなことが起きるんじゃないか?」って想像すると、「図星」を当てられた人間はさすがにちょっとぎくっとするんです。「あなたたち、過疎地を無住地にして、そこに太陽光パネルとか風車とか原発とか産廃廃棄場を作る気でしょう」とずばりと言い当てられると、さすがにいきなり「そういうこと」はしにくくなる。別に罪の意識によってではなくて、「頭の中味を言い当てられる」と人間て立ち止まるんです。さすがに不愉快になって。自分の頭の中って、そんなに外に「筒抜け」になるほどシンプルなのかと思うと、さすがにむかつくんです。だから、「違う」と言う。「そんなこと考えてない」と言う。とりあえずはそれでいいんです。「あなた、これからこういうふうにしようとしているでしょう」と言い当てられると、「そんなこと考えてない」と必ず反射的に答える。人間て、そういうものなんです。だから、そうすれば一時だけは立ち止まらせることができる。もちろんわずかの間のことです。でも、その次に考えそうなことについても、先回りして、「こんなことを次は考えているでしょう」と言い当てることができれば、やはりそこでもしばらくは立ち止まらざるを得ない。そうやって、次の悪知恵をひねり出すまでの間、最悪の事態の到来を一コマずつ先送りすることはできる。

 僕がこうやって一生懸命語っているのはそのためなんです。ストーリーを共有したいんです、皆さんと。皆さんもとにかくディストピアを細部まで書き込んでひとりひとりのディストピア物語をつくってほしい。

 島田雅彦って作家がいます。友だちなんですけれども、最近『パンとサーカス』っていう小説を書きました。先日文庫化されて、僕が解説を書きました。これはまさにディストピア小説です。日本がどんどんダメな国になってゆき、それに対して対米自立をめざすテロリストがクーデターを起こすというまことに痛快な小説なんです。日本がアメリカの属国になって、ひたすら収奪されて、見る陰もなく貧しく卑しい国になるプロセスが実に生き生きとした筆致で描かれてゆく。どうしてこの人はこんなにうれしそうに書くんだろうって思うくらい、日本が駄目になっていく過程が活写されている。でも、あれは島田雅彦の愛なんだと僕は思うんです。日本を愛してるがゆえに、日本はこんなふうになって欲しくないと思うと筆が走ってしまう。そういうものだと思うんです。

 今、僕たちがやるべきことは、妙に訳知りなことを言うのではなく、「あんた、それは妄想だよ」と言われても、そういう未来にだけは絶対に行きたくない「実現して欲しくない未来」について、微に入り細を穿って記述することだと思うんです。「そんな日本にだけはなって欲しくないディストピア日本」の光景をありありと提示する。それがそんな未来を実現させないためには効果的なんです。

 僕は「外れて欲しい」から未来を語っているわけですよね。こういう未来だけは実現して欲しくない。僕の予測は絶対に外れて欲しい。だから、「こうなる」と断定しているんです。これ、本当に一生懸命やってるんですよ。

 僕は『フォーリン・アフェアーズ』っていうアメリカの外交専門誌を定期購読しているんですけれど、アメリカの政治学者たちについて一番感心するのは、彼らがほんとうに「ディストピア的未来」について想像するのが好きだという点ですね。これは核戦争を阻止したという成功体験があるからなんだと思う。

 今月号の特集は「米中戦争」でした。米中戦争がどういうようなきっかけで起きて、どういう展開になっていくのか。日本や韓国はどうなるのか、その悪夢的な未来が事細かに書いてある。読んだ中でこれはすごいなと思ったのは、日本と韓国に核武装させろという論文でした。

 アメリカは中国に対してやっぱり強く出ないといかん、と。中国に対して宥和的な姿勢を示すと、中国はひたすら図に乗ってきて、東アジアでの膨脹政策に歯止めがかからない。だから、中国に対して強硬策に出るほうがいいと。そして、一番効果的なのは、日本と韓国に核武装させることだと言うんです。日本と韓国が核武装すると、東アジアの地政学的安定性は失われる。わずかな誤認や誤解がきっかけになって核戦争が始まるリスクが一気に高まる。

 中国は東アジアで核戦争が起きることを望んでいない。だから、「このまま強気で来るつもりなら、日韓に核武装させるぞ」と脅したら、アメリカとの軍縮交渉協議のテーブルに着くかも知れない。そういう論文が出ていました。

 ずいぶんひどいことを書くなと思いながらも、アメリカ人がこういうタイプの政治的想像力の使い方を重んじるということはよくわかりました。この論文を書いている政治学者はこれを別にアメリカの政策決定者に向かって提言しているだけじゃないんです。中国共産党の指導部が読むことを期待して書いている。『フォーリン・アフェアーズ』は中国共産党指導部の必読文献ですからね。アメリカは場合によっては日韓の核武装と、東アジアでの限定的な核戦争についても腹を括っていると中国に思わせた方がたしかに交渉上は有利だと思って書いている。「よりましな未来」を造形するために「最悪の未来」を差し出してみせている。

 そういう政治的マヌーヴァーとしての効果を狙ったしたたかな論文だとは思うんですけれども、読んでいてがっくりしたのは、「日本は唯一の被爆国で核兵器に対してははげしいアレルギーがあったが、安倍晋三以来の自民党政治家たちのおかげで国民の核アレルギーが希薄化しているので、『核武装したいか?』と水を向けたら日本人は嬉々として核武装するだろう」と書いているところでした。こういうところにアメリカが日本を見下しているということが行間から滲み出しているのでした。

 それでもやはり、東アジアで中国と日韓が限定的な核戦争をするという状況を想像できるアメリカ人の奔放な想像力には僕は敬意を表します。政治的知性とまでは言わないけど、この奔放な想像力には脱帽しなければいけないという気がします。そこまで考えて初めて、ではどうすれば東アジアでの核戦争は防げるのかという話が始まる。

 米中戦争を避けるシナリオをきちんと書くためには、最悪のかたちで米中戦争が始まるのはどういう場合かについて想像力をめぐらせる必要があります。この点に関しては、今、日本は社会全体が集団で病に罹っていると僕は思います。想像力の枯渇という病気です。

 

 若い人たちには、奔放な想像力を駆使して頂きたいと思います。「最悪のシナリオ」をどこまで書き込めるか、そこで想像力を試してもらいたい。最悪の事態について書けるためには、きちんとした知識が必要です。歴史が分かっていて、国際政治が分かっていて、それぞれの国民に取り憑いている地政学的な「物語」についても知識がないと「最悪のシナリオ」は書けません。「最悪のシナリオ」をエンターテインメントとして書けるだけの知識と解読力、それを身につけてもらいたいと思います。思考の自由、想像力の自由、僕が高校生諸君に一番求めていることはそれです。(99日、自由の森学園建学40周年記念講演の一部)

2024年

10月

04日

内田樹さんの「新しい門閥制度」 ☆ あさもりのりひこ No.1572

ご存じの通り、日本の学校教育への公費支出のGDP比率は久しく先進国最低レベルである。高等教育機関の私費負担割合は、日本が67%。OECD平均は39%である。

 

 

2024年9月26日の内田樹さんの論考「新しい門閥制度」をご紹介する。

どおぞ。

 

 

自民党総裁選についての報道は専ら候補者たちの政策や党内基盤についてのみ論評している。でも、見落としていることがある。それは9人の候補者のうち6人の最終学歴がアメリカの大学または大学院だということである。残る3人のうちの一人も、日本の大学を出た後にアメリカの下院議員のスタッフになったことをその後のキャリア形成においてずいぶん強調していた。

 ということは、自民党に限って言えば、最終学歴がアメリカであることがどうやらキャリア形成の必須条件だということである。私の知る限りでも、日本の富裕層の中では中等教育から子どもを海外あるいはインターナショナル・スクールに送り込むことが「ふつう」になってきている。その方が英語圏の大学に進む上でアドバンテージが大きいからだと説明された。

「グローバル化の時代なんだから、レベルの高い教育を受けるために海外に出るのは個人の自由だ。横からがたがた言うな」と言う人もいるだろう。だが、私はこういう傾向は端的に「よくない」と思う。

 ハーヴァード大学の学費は年間56550ドルである。日本円で800万円。生活費を入れると年間1000万円以上を支出できる家庭の子どもしかアイヴィー・リーグに留学することはできない。このハードルを越えられるのは、日本国民の数%にも達しないだろう。

 ご存じの通り、日本の学校教育への公費支出のGDP比率は久しく先進国最低レベルである。高等教育機関の私費負担割合は、日本が67%。OECD平均は39%である。見ればわかる通り、日本の政府は「高等教育については自己責任で(お金のある人はよい教育を、ない人はそれなりに)」という方針で教育政策を実施している。

 海外の大学大学院を出た人たちがそのまま海外で生活するのなら「グローバル化」と言えるかも知れない。だが、自民党総裁候補者たちのキャリアが明らかにした通り、彼らがアメリカで高等教育を受けたのは、その学歴が日本に帰ってきてから支配層に駆け上がるための捷径だと思ったからである。

 だが、これは典型的な「植民地人」のふるまいである。

 明治維新のあと、先人は日本人が、日本語で高等教育を行える高校・大学を短期間に創り上げた。これは見事な達成だったと私は思う。彼らは「教育は海外にアウトソースしてはならない」ということ、高等教育を自国語で行えることが植民地にされないための必須の条件だということを知っていた。

 今でも母語で大学院教育が行われ、母語で書いた論文で博士号が取れる国は決して多くない。日本はわずか1億2500万人の母語話者しか存在しないにもかかわらず、それができる例外的な国の一つなのである。

 だが、いま支配層たちが進めているのは「グローバル化」という看板の下での「高等教育のアウトソーシング」である。「海外にレベルの高い高等教育機関があるなら、何も高いコストを負担して国内に作る必要はないじゃないか」と彼らは考えている。お金持ちはそう考えるのである。そうすれば経済格差が教育格差を経由して、自動的に階層格差を再生産するからである。「下から」這い上がって、彼らの地位を脅かす若者たちは制度的に排除できる。確かに合理的な考えである。けれども、ここには致命的な過誤がある。

 

 19世紀アメリカでも富裕層は公教育の導入に反対した。われわれの子どもの競争相手を育てるためになぜ税金を投じなければならないのか。貧乏人は自己責任で教育機会を手に入れろ、と。一理はある。けれどももしその理屈に従っていたら、アメリカは今も後進国のままだったろう。(918日)

2024年

10月

03日

9月のラディ、タニタ、ガーミン&エプソン ☆ あさもりのりひこ No.1571

9月の放射線量と体組成とランニングについて書く。

 

まず、奈良県橿原市の環境放射線量(ガンマ線)から。

2024年8月の平均値はつぎのとおり。

室内1メートル 0.0451μ㏜/h

室内0メートル 0.0457μ㏜/h

室外1メートル 0.0589μ㏜/h

室外0メートル 0.0730μ㏜/h

 少し高めだ。

 

つぎに、朝守の身体について。

2024年9月28日の数値はつぎのとおり。

体重 71.25㎏

BMI 22.

体脂肪率 16.5%

筋肉量 56.40㎏

推定骨量 3.1㎏

内臓脂肪 12.

基礎代謝量 1623/

体内年齢 49才

体水分率 58.0%

 

 

最後に、2024年9月のランニングの結果。

走行時間 15時間27分25秒

走行距離 141.656㎞

  累積標高 2184m

 暑い夏を走りきった。

 やっと涼しくなってきた。

 

 いよいよランニングの季節である。

2024年

10月

02日

内田樹さんの「農業は甦るか」 ☆ あさもりのりひこ No.1570

農業は始まって1万年。資本主義市場経済が始まってまだ200年。どちらに人間の経験知が蓄積しているか、考えるまでもないだろう。

 

 

2024年9月26日の内田樹さんの論考「農業は甦るか」をご紹介する。

どおぞ。

 

 

京大の藤井聡教授と農業について話す機会があった。藤井先生と私は政治的立場はずいぶん違うが、農業を守ることと対米従属からの脱却が必要だという点については意見が一致している。二人とも「愛国者」なのである。

 ご存じの通り、日本の農業は衰退の一途をたどっている。私が生まれた1950年代、日本の農業就業人口は1500万人だった。総人口の2割が農業に従事していた計算になる。2030年の農業従事者は予測で140万人。かつての1割以下にまで減ることになる。

 わが国が国の食糧自給率は38%(鈴木宣弘東大教授によると実は10%以下らしい)。食糧自給率はカナダが266%、オーストラリアが200%、アメリカが132%、フランスが125%、ドイツが86%、英国が65%、イタリアが60%。日本は先進国最低である。政府は2030年には自給率を45%まで上げることを目標にしているが、農業従事者が減り続けているのに、どうやって農業生産を増やすことができるだろうか。 

 大企業を招致して、大規模な機械化によって生産性の高い農業を実現するというような夢物語を語っているが、企業は自分の土地からの収穫には関心があるだろうが、森林や海洋や河川湖沼のような生態系の保全コストは負担してくれない。でも、生態系が維持されていないと、農業は成立しない。これまで生態系の維持は農民が「不払い労働」として担ってきたが、資本主義企業は「コストの外部化」が基本であるから、そのようなコストは絶対に負担しない。結局、農業ができる生態系の保全コストは税金で賄われることになる。多額の税金を投じて企業が金儲けできる環境を整備しなければ成立しない農業のどこを「生産性が高い」と呼べるのか。

 農業は始まって1万年。資本主義市場経済が始まってまだ200年。どちらに人間の経験知が蓄積しているか、考えるまでもないだろう。(信濃毎日新聞 913日)

 

 先週に続いて農業の話。

 日本の食糧自給率が先進国の中でも際立って低いのはなぜか。一つはわが国では農産物についても「必要なものは、必要な時に、必要なだけ市場で調達すればよい」という市場原理主義が支配的だからである。そんなはずがないことは、コロナのパンデミックで骨身にしみたのではなかったか。

 マスクは「感染症が発生した時には大量に必要になる医療品」を製造コストが安い外国にアウトソースして、「在庫を持たないこと」を経営の成功のように思っていたビジネスマンがもたらした災禍である。

 農産物もそれと同じである。戦争でも、パンデミックでも、自然災害でも、円安でも、どんな理由でも「必要なものが手に入らない」ということは起きる。だから、集団が生き延びるために必要なものは自給自足が原則なのである。

 事実、アメリカは医療崩壊のあと、必須の医療資源を国産に切り替えて、輸入に頼ることを止めた。これが常識的な対応である。

 集団が生き延びるために絶対に必要なものはエネルギーと食糧と医療と教育である。でも、日本はエネルギー自給率は12.6%。先進国で100%を超えているのはノルウェー、オーストラリア、カナダ、アメリカだけである。英仏が60%前後、ドイツが35%。それに比べても日本は異常に低い。何か起きてサプライ・チェーンが途絶したら、日本はたちまちエネルギーが枯渇する国なのである。

 けれども、どの基幹資源についても、日本政府は自給自足を目指しているように見えない。むしろ「あなたなしでは生きてゆけない」という弱さを誇示しているように私には見える。日本の農業が壊滅すればアメリカは日本に対して文字通り「生殺与奪の権」を持つことになる。それを為政者たちは属国の代官の地位と引き換えに差し出そうとしている。

 

 藤井聡先生とそんな話をした。(信濃毎日920日)

2024年

10月

01日

勝利と幸運を授ける神様

みなさん、こんにちわ。本日は事務局担当日です。

朝晩、すっかり秋らしくなりましたね。

先日、うっかり窓を閉め忘れて寝てしまい、鼻風邪をひいてしまいました・・・。

皆様もお気をつけ下さい。

 

この週末、夫とワンコの三人で久しぶりに遠出をして参りました🐾

 

ご存じでしょうか。滋賀県東近江市にある

阿賀神社 通称 太郎坊宮。

勝利と幸運を授ける神様として信仰され、約1400年前に天狗が住む「赤神山(あかがみやま)」に霊威を感じた聖徳太子が、神祀りをされたことに端を発し、また最澄や源義経などもお参りされ、現在も多くのスポーツ選手や政治家が足を運びご利益を仰がれているそうです。

 

インスタグラムの記事でこちらを知ってから、ずっと行ってみたかったのです😊

357メートルの赤神山に建立された神社は、登山口から742段の階段が続きます。

 

が。我が家のワンコは散歩嫌い、ということで 祈祷殿前の中腹駐車場まで車で参りました。

それでも、ひぃひぃ言いながら急な斜面に沿った200段あまりの階段を昇り、本殿手前にある夫婦岩の間を通ります。

夫婦岩は太郎坊宮のご神体で、良い心の持ち主が、願い事を念じて岩の間を通ると願い事が叶い、悪い心の持ち主が通ると、岩にはさまれてしまうといわれています。また、神が作り天狗が住んだと言われ、通り抜けることで神通力とご利益を得られると信じられてきたそうです。

無事に夫とワンコと共に通り抜けることができ(← いやぁ~よかった!!笑)

本殿でお参りさせて頂きました。

本殿からは、東近江市の風景が一望でき、信長もこのあたりを通ったりしたのかしら、と歴史に想いをはせました。

 

試合が近い子供には、霊長類最強女子レスリングの吉田沙保里選手と同じお守りを頂き、

私は御朱印を頂きました。朱に金文字で、とってもかっこいい!

「克勝」とは「打ち勝つ」という意味で、いろんなことに打ち勝って行きたいです👊

まずは、甘いものの誘惑から・・・。🍰

 

陸上の桐生選手や楽天イーグルスの則本選手も太郎坊宮の勝守りを持たれているそうです。

幸運を授かりますように~🤗

 

ちなみに桐生選手は、トレーニングで登山口から742段の階段を10往復されるとか・・・。ひえぇぇぇぇ・・・。

2024年

9月

30日

内田樹さんの「内田樹ロング・インタビュー」(後編) ☆ あさもりのりひこ No.1569

レヴィナス先生はこう言われている。たぶん、そうだと思う。よう知らんけど。

 

 

2024年9月18日の内田樹さんの論考「内田樹ロング・インタビュー」(後編)をご紹介する。

どおぞ。

 

 

──内田先生を説明することの難しさを感じています。例えば、「内田樹のことを見たことも聞いたこともない人」に対して、限られた時間の中でどのように説明すればいいでしょうか。

 

内田 難しいと思いますよ(笑)。僕だって「レヴィナスってどんな人ですか。5分で説明してください」と言われたら無理です。レヴィナスについても、多田先生についても、あるいはアルベール・カミュとか村上春樹とかもそうですけども、自分がその人の熱烈なファンであって、その伝道をやっている人たちについては、うまく説明できないんです。定型的な言葉に落とし込むことができないから。うまく説明できないということ自体が、自分がその人たちの弟子であったり、伝道者であったりすることの理由なわけですから。だから、うまく言えないということについては、別に困らない。断片的なことしか言えませんけれど。「こんなことを言った人で、こんなことをした人で...、でも、こんな説明じゃ分かりませんよね。すみません」くらいしか言えない。でも、それでいいと思うんです。

 偉大な師のことを5分では説明できないですよね。僕の手持ちの「ものさし」ではその偉大さを測りきれないぐらい偉大な人だからこそ、僕はその人を「師」と仰いでいるわけですからね。

 前にイタリア人の合気道家と稽古の後にお酒を飲んでいたら、いきなり「内田さんはどうしてレヴィナスを研究するようになったのですか。日本人なのに」と聞かれて、返答に窮したことがありました。日本ではあまりストレートにそういうことを訊く人っていないんです。フランス文学関係者だったら、「レヴィナス研究してます」と言ったら「レヴィナスですか。そうですか。難しいですよね」くらいで話が終わる。それはレヴィナスの哲学史的な位置づけがだいたい定まっているからです。専門家同士だと「どうしてあなたはレヴィナスを研究するのか?」というような個人的な質問が出ることはないんです。

 ふだん訊かれたことがなかったから、イタリア人にいきなり「日本人で、非ユダヤ教徒であるあなたが、なぜレヴィナスの研究を始めたのか」と訊かれたら絶句してしまった。ほんとうに説明できなかったんです。「60年代の日本の高校生はフランス文化にあこがれていたんです」というようなことを言いかけたんですけれど、ここからレヴィナスにつなげるのは大変だな・・・と思ったら先が続かなかった。そのときはフランス語で訊かれたから、うまく言葉が出ないのかなと思いましたけれど、日本語で聞かれても同じだろうとあとから思いました。

 でも、これは答えられなくていいと思うんですよね。「うまく説明できないけれど、とにかくこの人を師と仰いで、一生ついてゆこうと思った」んですから。それは多田先生も同じなんです。そのイタリア人の合気道家に「どうして多田先生の道場に入門したんですか?」と訊かれてもたぶん答えられなかった。「ビールを飲みに街に出て、歩いていたら、自由が丘駅の南口に柔道場があって・・・」というところから始めても、たぶん「なぜ多田先生なのか」については何も伝えられなかったと思います。

 

──内田先生は、橋本治を説明の天才として挙げられています。また、橋本治に気づかされたことの一つとして、「個性は説明において発現する」という卓見を述べられていました。内田先生は、橋本治という説明家を説明するという困難な事業に取り組まれています。私もまた、内田樹という説明家を説明したいです。けれどもそれは、非常に難しい。

 

内田 おっしゃる通り、僕は説明が難しい人だと思いますが、率直に言って、それは僕が「中身のない人」だからなんですよ。僕は「器」みたいな人間なんです。「入れ物」なんです。あるいは「伝導管」とか。中を物が流れてゆく「パイプ」のような人間なんです。レヴィナスという偉大な哲学者がいる。その人がこういう素晴らしい考えを語っているということを自分のパイプを通して流してゆく。多田先生という方がいて、こういう武道の理想を実現されようとしている。僕は先生の境地には遠く及ばないけれども、先生の教えから自分の「器」で汲み取ったものだけを伝えてゆく。僕は「通り道」なんですよ。「述べて作らず」ということを僕よく書きますけれど、そうなんですよ。

 だから、僕のことを説明するのが難しいのは当然なんです。だって、「内田オリジナルのアイデア」というようなものはないんですから。ただの「通り道」なんです。僕の書いているのは全部「受け売り」なんです。僕はね、巨大な知者の言葉を噛み砕いて、「みなさん、どうぞこれお使い下さい」と無料で配布している(笑)。そういう伝道者なんです。筒っぽみたいな人なんですよ。

 筒にとって一番たいせつなのは、師の巨大な叡智を自分のサイズに切り縮めないことです。でも、筒の径はたかが知れている。だから、いくらがんばってフルスケールの通り道になろうとしても、どこかで師の教えを切り刻んだり、縮減したりすることは避けられない。だから、僕は「論」を語らないことにしているんです。「論」になると、それは僕のオリジナルな考えだということになりますよね。そうじゃないと研究業績になりませんから。「祖述」なんか、どれほど書いても学術論文としては認められない。でも、僕は「祖述者」でありたいわけであって、「研究者」になりたいわけじゃないんです。

 レヴィナスに関して、これまで本を三冊書いてますけれど、あれは「レヴィナス論」じゃないんです。レヴィナス先生というのがどんな人で、何を教えようとしていたのかを「説明する」ために書いているわけであって、僕のレヴィナス理解を「主張」しているわけじゃないんです。だから、レヴィナスの翻訳とあまり変わらないんです。翻訳というのも、かなりの部分までは翻訳者の解釈です。訳者が「意味がわかったところ」は訳せるけれど、「意味がわからないところ」は訳せない。だから、翻訳も縮減なんです。訳者の器の大きさによって訳文は変わるんですから。僕の「レヴィナス論」もその意味では翻訳のようなものです。レヴィナス先生はこう言われている。たぶん、そうだと思う。よう知らんけど。そういうものです。

 だから、僕がレヴィナスについて書いたものには学問的なオリジナリティーはないんです。他のレヴィナス研究者の人たちにインタビューしても、たぶんそう言うと思います。「内田さんの翻訳は先駆的な仕事でしたけれど、レヴィナスについての独自な学説というものは別にないんじゃないですか。ただ『レヴィナスはすごいすごい』と言いふらしているだけの人で」と。

 レヴィナス研究者は世界中には何千人もいますが、その人たちのほとんどは僕の書いたものを読んでいません。だって日本語で書いてるんですからね。韓国語には訳されましたが、英語にもフランス語にも訳されていない。だから、世界のレヴィナス研究者のほとんどは僕の書いたものは読んでいないし、僕の名前も知らないと思います。

 日本のレヴィナシアンにも僕の翻訳やレヴィナス本を読んでレヴィナスに興味を持つようになったという人はいても、僕のレヴィナス「論」に学的興味を抱いたという人はいないと思いますよ。「あの人のは初心者向けの入門書でしょ」という評価じゃないでしょうか。(続く)

 

 

2024年

9月

27日

内田樹さんの「内田樹ロング・インタビュー」(前編) ☆ あさもりのりひこ No.1568

どれほど難しい語彙でも、ねじくれたロジックであっても、それを受け止め理解できるような「学ぶ主体」に自己形成してゆくことは可能だ

 

 

2024年9月18日の内田樹さんの論考「内田樹ロング・インタビュー」(前編)をご紹介する。

どおぞ。

 

 

私の「総索引」を作ってくれる神野壮人さんが凱風館まで来て、ロング・インタビューをしてくれた。

2時間にわたるインタビューだったのでとても全部は掲載できないので、ここで「予告編」として最初の方をご紹介する。

全編を読みたい方は、そのうち「総索引」でURLが公開されると思うので、それを待たれたい。

 

──私は、内田先生の研究者ではなく、伝道者になりたいです。

 

内田 そのポジションがいいですよ。

 

──ですから今後は駆け出しの未熟者として、内田先生からのお叱りを覚悟の上で論じ、またファンとして内田樹を伝道したいと思います。

 

内田 研究者と伝道者は別物です。一知半解でも伝道者にはなれます。その人の書いたものを一行だけ読んで、「この人はこういうことを言いたいに違いない」と思ったら、自分が思ったことを伝道して構わない。知識量は関係ないんです。ぜひ伝道して下さい。

 

──ありがとうございます。

 

内田 総索引がすごいですね。総索引、お一人でやるんじゃなくて、せっかくですからいろんな人たちと共同作業で、ウィキペディアみたいにやってくというのが手間がかからないような気がしますけどね。

 

──私も同じことを考えてはいるのですが、今のところ同志が集まらないです。

 

内田 やってくれそうなのは朴東燮先生ぐらいですかね。

 

──そうですね。総索引の想定読者は、大学時代の恩師、内田先生、朴先生の三人です。ただ続けていくうちに、少しでも読者が増えればとてもうれしいです。

 

内田 誰もそんなこと思いつく人いなかったから、そういう企画があると知ったら「協力します」という人が出てくるかもしれないですね。

 

──早速ですが、本題に入らせていただきます。内田先生は「内田樹をまったく知らない人」に対して、ご自身のことをどのように説明されますか。わかりにくい質問ですみません。例え話をします。100年後の未来に移動したと仮定してください。内田先生の目の前には、一人の中高生と思しき未来人がいます。未来人は、内田先生の言葉を理解しているようです。中学卒業程度の学力があることも分かりました。しかし内田先生は、未来人に素性を明かすことができません。素性を知られると、内田先生の存在自体が消滅してしまうからです。元の世界に戻るためには、この未来人に「内田樹」の書物を読んでもらうしかない。内田先生はどのようにして、この未来人に「内田樹」のことを説明されますか。

 

内田 難しいな。言論活動を開始したのが2001年ぐらいからで、20年間ちょっとの活動ですから、それ以前のことについてはあまり話すべきことがないのです。日本の思想史とか言論史とかの中に小さい項目として僕の名前が残るとしたら、たぶん数行で終わってしまうと思います。なんだろう。21世紀の始めぐらいに登場してきた物書きで、専門は20世紀フランスの哲学と文学。でも、それだけをやっているのではなくて、そこで得た知見をできるだけ分かり易く一般の方たちに説明するということを非常に優先的にやってきた。説明の人、説明家。そんな感じかな。

 僕が専門的に語れるのは、今申し上げたように、20世紀のフランスの哲学と文学。それから武道、これは合気道にほぼ限定されるのですけれども。それから長く教鞭を執ってきたので教育に関しては、経験を踏まえて語ることができます。あとはみんなと同じですね。一市民として、家庭人として、子どもとして、夫として、親として、そういう個人的な経験に関しては、「個人的な」という限定をつけてなら語ることができます。

 それだけですね。「説明する人」です。なんかあんまり面白くなさそうですけど、説明が上手だということは自分でも分かるんです。20世紀フランスの現代思想というのはすごく分かりにくいんです。もちろん非常に高いレベルのことをやっているからこそ分かりにくいんですけれども、言葉が難しい。ふつうの日本人の高校生だと、例外的に高い知的向上心があっても、「取り付く島」がないんです。あまりに言葉づかいが難しく、ロジックがねじくれているから。僕の仕事は、その人と高校生の間を架橋することですね。「すごく難しいように思えるかも知れないけれど、これは噛み砕いていうと、こういうことですよ」と。「噛み砕き屋」ですね。

 

 でも、「噛み砕いて言う」というのは「話を簡単にする」ということとは違うんです。「ああ、そんなことなのか」と簡単に分かってもらっては困るんです。話を簡単にして、高校生に「分かった気」にさせることが目的なんじゃない。たしかになんとか高校生にも分かるような言葉に落とし込んでいくのだけれども、それはそこで「分かった」と言って、話を終わらせるためじゃなくて、逆なんです。それをきっかけにして彼らのうちなる「学び」が起動して、「もっと知りたい」という気持ちになって欲しくて、だから架橋するんです。高校生が生まれてから初めて接するような精神の活動に「こんなの見たことないから」と背を向けて欲しくなくて、「これ、君にも関係がある話なんだよ」と袖を引いて、そうやって架橋するんです。どれほど難しい語彙でも、ねじくれたロジックであっても、それを受け止め理解できるような「学ぶ主体」に自己形成してゆくことは可能だ、と。それに気づいて欲しいんです。教師根性が抜けないんですね。とにかく一生懸命説明していって、食いついてきたら引っ張ってゆく。彼らの知的な向上心を刺激して、ものの見方を広げて、一人一人の知性的な、感情的な成熟を支援する。根っからの教育者なんですね。道場では門人を教え、学校では学生を教え、本を書く活動を通じては不特定多数の人たちに対してはそのつど何かを教えている。だから、「噛み砕いて説明する人」で「架橋する人」で「教育者」なんです。

2024年

9月

26日

奈良マラソン2024への道 その21 ☆ あさもりのりひこ No.1567

9月20日(金)早朝、ジョギング、38分57秒、6.21㎞、平均ペース6分17秒/㎞、総上昇量93m、消費カロリー428㎉。

1 6分34秒(上り下り)

2 6分42秒(上り)

3 6分02秒

4 6分31秒

5 5分40秒(下り)

6 6分18秒(上り下り)

7 5分40秒(210m

 

9月21日(土)早朝、ジョギング、38分44秒、6.23㎞、平均ペース6分13秒/㎞、総上昇量86m、消費カロリー429㎉。

1 6分32秒(上り下り)

2 6分54秒(上り)

3 6分04秒

4 6分30秒

5 5分37秒(下り)

6 5分54秒(上り下り)

7 5分19秒(230m

 

9月22日(日)早朝、雨、西園美彌さんの魔女トレ。

 

9月23日(月・祝)早朝、ジョギング、50分54秒、7.74㎞、平均ペース6分35秒/㎞、総上昇量187m、消費カロリー547㎉。

1 6分37秒(上り下り)

2 7分04秒(上り)

3 7分19秒(上り下り)

4 6分14秒

5 7分06秒(上り下り)

6 6分49秒(上り下り)

7 5分49秒(下り)

8 5分18秒(上り下り)

 

9月24日(火)早朝、階段1045段、49分20秒、6.17㎞、平均ペース8分00秒/㎞、総上昇量92m、消費カロリー479㎉。

7分50秒、8分38秒、7分44秒

8分01秒、8分34秒、7分34秒

5分44秒(170m

涼しくなったので、いつものランニングメニューに戻った。

 

9月25日(水)早朝、室内トレーニング。

夜、トレッドミル、30分、4.15㎞、傾斜2.0%、時速8.4㎞(7分00秒/㎞)、消費カロリー362㎉、手首に重り1㎏×2。

 

 

9月26日(木)早朝、安藤大さんのアントレ、足首に重り約0.5㎏×2。

2024年

9月

25日

レスパイトケア@事務局より

皆さんこんにちは。今日は事務局担当日です。

先週は、大谷選手が3打席連続ホームランを放ち「50-50」を達成した

伝説の1日を含めた大活躍ぶりに私も大興奮😆

明日からは悲願の地区優勝達成となるかどうか大事な首位攻防戦ですし、

まだまだニュースから目が離せません! 

 

さて、皆さんは3連休いかがお過ごしでしたか。

我が家は、101歳の祖母が親戚と田舎へ帰省したので、私と母はお留守番。

2日間ではあるものの、久々に自分たちのペースでゆったりと過ごす時間を堪能しました。

 

普段は、食欲がないから後で食べるなどと言って全然食べない祖母をなだめすかし、

食事を取らせるにも一苦労。

先ほどまで手元にあったはずの「もの探し」に明け暮れ。

昼寝のしすぎで夜はなかなか就寝してくれず、ようやく寝ても夜中に起き出して、

こちらの睡眠時間がガシガシ削られる・・・なんてことは日常茶飯事ですが。

この2日間は、おかげさまで、好きなテレビを見て、好きなものを食べて、

久々に映画や外食を時間を気にしないで楽しむことができ、ストレス解消ができました。

 

「レスパイトケア」という言葉を聞く機会も増えてきましたが、

レスパイトは英語で「一時中断」や、「小休止」などを意味する言葉で、

「在宅で介護や医療的ケアをしている家族や介護者が、一時的に介護から離れる時間を

提供して、リフレッシュできるようサポートするサービス」のことをいいます。

医療サービスや介護サービスを利用したデイサービスやショートステイ、短期入院のほか、民間企業の有料サービスなど色々種類もあります。

 

我が家は、デイサービスは利用していますが、ショートステイはなかなか希望している

ところの空きが出ないらしく待機組です。

精神的疲労をためて介護する側が心身ともに疲弊してしまうと共倒れになりかねません。

 お互いに円満な在宅介護を継続するためにも、もしお悩みの方がいらっしゃれば、

定期的にレスパイトケアを取り入れることについて、家族やケアマネジャーさんなどに

相談してみてくださいね。

2024年

9月

19日

奈良マラソン2024への道 その20 ☆ あさもりのりひこ No.1566

9月13日(金)早朝、ジョギング、38分02秒、6.2㎞、平均ペース6分08秒/㎞、総上昇量96m、消費カロリー431㎉。

1 6分24秒(上り下り)

2 6分39秒(上り)

3 5分49秒

4 6分25秒

5 5分45秒(下り)

6 5分53秒(上り下り)

7 5分37秒(200m

 

9月14日(土)早朝、ジョギング、37分07秒、6.2㎞、平均ペース5分59秒/㎞、総上昇量99m、消費カロリー429㎉。

1 6分21秒(上り下り)

2 6分27秒(上り)

3 5分43秒

4 6分06秒

5 5分31秒(下り)

6 5分54秒(上り下り)

7 5分19秒(200m

この行程で2番目の記録だった。

 

9月15日(日)早朝、ジョギング、51分45秒、7.76㎞、平均ペース6分40秒/㎞、総上昇量183m、消費カロリー573㎉。

1 6分42秒(上り下り)

2 6分53秒(上り)

3 7分03秒(上り下り)

4 6分31秒

5 7分16秒(上り下り)

6 7分08秒(上り下り)

7 5分56秒(下り)

8 5分35秒(760m

 

9月16日(月・祝)早朝、ジョギング、51分38秒、7.73㎞、平均ペース6分41秒/㎞、総上昇量161m、消費カロリー566㎉。

1 6分27秒(上り下り)

2 6分49秒(上り)

3 7分08秒(上り下り)

4 6分40秒

5 7分14秒(上り下り)

6 7分03秒(上り下り)

7 5分59秒(下り)

8 5分57秒(760m

 

9月17日(火)早朝、室内トレーニング

夜、トレッドミル、30分、3.95㎞、傾斜2.0%、時速8.0㎞(7分15秒/㎞)、消費カロリー346㎉、手首に重り1.0㎏×2。

 

9月18日(水)早朝、西園美彌さんの魔女トレ。

 

 

9月19日(木)早朝、安藤大さんのアントレ、足首に重り約0.5㎏×2。

2024年

9月

17日

今夕は中秋の名月

本日9月17日は、事務局が担当です。

今夕の月は、中秋の名月(十五夜)です。

今朝の天気予報では、近畿地方では少し雲に隠れるときがあるようですが、名月が観られるようです。

今年は、久々さに満月でない中秋の名月だそうです。

満月は、明日(18日)の夜なので、考え方では2日も名月が観れるお得な年かもかもしれません。

因みに、本来中秋の名月とは、旧暦815日(今年は、今日917日)の夕方に出る月のことだそうです。

確かに、西に陽が沈んで、東から大きな丸い月が昇ってくる様は、何度観ても良いものだと思います。

私が高校生頃迄の記憶には、中秋の名月には祖母が庭に棚を設け、棚の上には、ススキと、里芋と栗を炊き込んだご飯、お餅、お酒などが供えられていました。

ススキは、稲穂を表現し、魔除けの意味がある様なことも聞きました。

 

今思えば、その情景を見て、家族皆が、実りの秋が来たことを感じていたのだと思います。

ご存じとは思いますが、この時期には「月見酒」と言って古くから月を観ながらお酒を楽しむ風習があります。

部屋の明かりは落として、月明かりだけで、広口の器にお酒を注いで、器の中に月を浮かばせながら静かにもの思いにふけって過ごす夜も良いのではないでしょうか。

月を観ながらの食事や食事の後の一杯は、とてもリラックスできますよ。

そうしたら、気持ちの切換ができ、いい考えや、新たな何かが見つかるかもしれませんよ。

秋の夜に、みなさんの心にも良い収穫が得られますようにお過ごし下さい。

2024年

9月

12日

奈良マラソンへ2024の道 その19 ☆ あさもりのりひこ No.1565

8月30日(金)早朝、左脚の脹ら脛に張りが残っているので、室内トレーニング。

昨日、第20回五島つばきマラソン(2025年3月2日)にエントリーした。

五島つばきマラソンは、2016年から2020年まで5回連続で出場した。

5年ぶりの五島つばきマラソンである。

 

8月31日(土)早朝、雨で室内トレーニング。

 

9月1日(日)早朝、ジョギング、51分25秒、7.71㎞、平均ペース6分40秒/㎞、総上昇量178m、消費カロリー569㎉。

1 6分48秒(上り下り)

2 7分04秒(上り)

3 7分20秒(上り下り)

4 6分26秒

5 6分55秒(上り下り)

6 6分57秒(上り下り)

7 5分59秒(上り下り)

8 5分29秒(710m

 

9月2日(月)早朝、ジョギング、41分28秒、6.22㎞、平均ペース6分40秒/㎞、総上昇量95m、消費カロリー439㎉。

1 6分58秒(上り下り)

2 7分19秒(上り)

3 6分28秒

4 6分56秒

5 6分01秒(下り)

6 6分28秒(上り下り)

7 6分04秒(220m

 

9月3日(火)早朝、室内トレ。

夜、トレッドミル、30分、3.95㎞、時速8.0㎞(7分15秒/㎞)、傾斜2.0%、消費カロリー346㎉、両手に重り1.0㎏×2。

 

9月4日(水)早朝、安藤大さんのアントレ、両足に重り約0.5㎏。

 

9月5日(木)早朝、ジョギング、38分47秒、6.22㎞、平均ペース6分14秒/㎞、総上昇量94m、消費カロリー439㎉。

1 6分34秒(上り下り)

2 6分46秒(上り)

3 6分00秒

4 6分21秒

5 5分46秒(下り)

6 6分05秒(上り下り)

7 5分49秒(220m

この行程の自己記録より1秒遅かった。

 

9月6日(金)早朝、ジョギング、37分43秒、6.22㎞、平均ペース6分04秒/㎞、総上昇量100m、消費カロリー428㎉。

1 6分38秒(上り下り)

2 6分39秒(上り)

3 5分46秒

4 6分09秒

5 5分35秒(下り)

6 5分41秒(上り下り)

7 5分43秒(220m

この行程の自己記録を1分以上更新した。

 

9月7日(土)早朝、ジョギング、35分42秒、6.22㎞、平均ペース5分45秒/㎞、総上昇量88m、消費カロリー423㎉。

1 6分08秒(上り下り)

2 6分03秒(上り)

3 5分24秒

4 5分52秒

5 5分25秒(下り)

6 5分40秒(上り下り)

7 5分24秒(220m

この行程の自己記録を2分以上更新した。

 

9月8日(日)早朝、ジョギング、49分30秒、7.76㎞、平均ペース6分23秒/㎞、総上昇量165m、消費カロリー562㎉。

1 6分37秒(上り下り)

2 6分39秒(上り)

3 6分48秒(上り下り)

4 6分13秒

5 6分45秒(上り下り)

6 6分32秒(上り下り)

7 5分43秒(下り)

8 5分32秒(760m

 

99日(月)早朝、西園美彌さんの魔女トレ。

 

9月10日(火)早朝、室内トレーニング。

夜、トレッドミル、30分、3.95㎞、時速8.0㎞(7分15秒/㎞)、傾斜2.0%、消費カロリー346㎉、両手に重り1.0㎏×2。

 

9月11日(水)早朝、安藤大さんのアントレ、足首に重り約0.5㎏×2。

 

9月12日(木)早朝、ジョギング、39分02秒、6.21㎞、平均ペース6分17秒/㎞、総上昇量92m、消費カロリー437㎉。

1 6分26秒(上り下り)

2 6分50秒(上り)

3 6分01秒

4 6分39秒

5 5分55秒(下り)

6 5分58秒(上り下り)

 

7 5分37秒(210m