〒634-0804
奈良県橿原市内膳町1-1-19
セレーノビル2階
なら法律事務所
近鉄 大和八木駅 から
徒歩3分
☎ 0744-20-2335
業務時間
【平日】8:50~19:00
【土曜】9:00~12:00
今から60年前の1954年4月26日,1本の映画が公開されました。
その映画は「七人の侍」,監督は黒澤明。
農民(映画では「百姓」)が野武士から村を守るために侍を雇う,というストーリーが斬新でした。
3時間27分の長編ですが,前半は侍を七人集めるところを描いて,後半は野武士との死闘を描いています。
脚本を書いたのは黒澤明,橋本忍,小國英雄。
最初の脚本では侍の数は六人でした。
三船敏郎は「久蔵」という剣の達人を演じる予定でした。
六人の侍が山深い里へたどり着きますが,村人(農民)たちは,侍たちを怖がって家から出てきません。
このとき,農民たちが家から出てくるエピソードがうまくできなくて,「菊千代」という破天荒なキャラクターが生まれました。
菊千代が,危険を知らせる拍子木を打ち鳴らします。
すると,野武士が襲ってきたと震え上がった農民たちが,家から慌てて出てきて,侍たちに助けを求める,というシーンです。
この菊千代の登場で,脚本は初めから全面的に書き直されたそうです。
そして,三船敏郎はこの菊千代を演じることになったのです。
日本映画で好きな作品を2つあげるとしたら,迷うことなく「七人の侍」と「太陽を盗んだ男」をあげます。
コメントをお書きください