〒634-0804
奈良県橿原市内膳町1-1-19
セレーノビル2階
なら法律事務所
近鉄 大和八木駅 から
徒歩3分
☎ 0744-20-2335
業務時間
【平日】8:50~19:00
【土曜】9:00~12:00
今から60年前の1954年4月26日,1本の映画が公開されました。
その映画は「七人の侍」,監督は黒澤明。
黒澤明の映画は,セリフで説明するのではなくて,目で見てわかるように作られています。
宮口精二が演じた久蔵は剣の達人です。
久蔵は侍から腕試しの試合を申し込まれ,竹の枝を払った竹刀で勝負します。
お互いの肩を同時に打ったように見えたのですが,久蔵は
「拙者の勝ちだ。真剣なら貴殿は死んでいる」
と言います。
怒った侍が真剣を抜いて勝負を挑みます。
久蔵が腰の鞘からゆっくりと刀を抜くと,まわりで見ていた群衆がドドッと後ずさりします。
このシーンは,遠くから全景を撮影しています。
久蔵が刀を抜く仕草と,群衆が固まりとなって後ずさる動きが一致して,『人を殺すおそろしい武器が姿をあらわした』という緊張感が見ていて伝わってきます。
黒澤明は,「七人の侍」から9年後に「椿三十郎」を撮っています。
三十郎のいるお堂を大勢の侍が取り囲み,お堂の中に入ってこようとします。
怒った三十郎が,侍たちを押し返し,十数人の侍がお堂の階段からひとかたまりとなって転げ落ちるシーンがあります。
この躍動感あふれるシーンは,三十郎の人並み外れた強さをよくあらわしていましたね。
コメントをお書きください