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別れの曲 ☆ あさもりのりひこ No.100

フレデリック・ショパンが作曲したピアノ練習曲作品10第3番ホ長調。

 

ショパンとジョルジュ・サンドの恋を描いたドイツ映画「別れの曲」(監督ゲツァ・フォン・ボルヴァリー,1934年製作)で使われたことから,この甘美な練習曲(エチュード)は『別れの曲』と呼ばれます。

 

ドイツ映画「別れの曲」を観たことはありますが,よく覚えていません。

 

『別れの曲』といえば,やっぱり「さびしんぼう」ですよね。

1985年製作,監督は大林宣彦。

「転校生」「時をかける少女」とともに尾道三部作と呼ばれています。

主人公の高校生「井上ヒロキ」を尾美としのり,ヒロキが思いを寄せる女子高生「橘百合子」を富田靖子が演じました。

 

「さびしんぼう」は,全編『別れの曲』と言ってもいいくらい『別れの曲』が効果的に使われています。

 

ヒロキは,思いを寄せる百合子にクリスマスプレゼント(だったと思う)として,スタンドピアノの形をしたオルゴールを買います。

ピアノの蓋をあけると『別れの曲』が流れます。

ヒロキは,百合子に,オルゴールをクリスマスに渡せなくて,後で渡すことができます。

このオルゴールが小道具として最後に生きてくる,という粋な使われ方をしています。

どんな使われ方をするのかは,観てのおたのしみ。

 

メリークリスマス!