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2015年5月30日,世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級タイトルマッチが行われ,田中恒成が判定勝ちして,世界王座を獲得した。
田中は,この試合がプロ5戦目。
2014年4月,世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級王座を獲得した井上尚弥の6戦目での世界チャンピオンという最短記録を塗り替えた。
19才の田中が5戦目で世界チャンピオンになったことを祝福したい。
つぎは,4戦目で世界タイトルに挑戦するボクサーが現れるだろう。
しかし,世界タイトル獲得の最短記録には興味がない。
プロボクシングの世界チャンピオンの価値は,世界タイトルマッチを数多く闘い,いかに観客の心に残るファイトを繰り広げたか,によると思う。
世界タイトルマッチの「数」でいうと,世界戦の防衛記録がある。
10回以上連続して世界タイトルを防衛した日本のチャンピオンはつぎの3人である。
具志堅用高 13回防衛(WBA世界ライトフライ級)
長谷川穂積 10回防衛(WBC世界バンタム級)
内山 高志 10回防衛(WBA世界スーパーフェザー級)
これを世界戦の連勝記録でみると,世界タイトルを獲得した試合が加わるので次のようになる。
具志堅用高 世界戦14連勝
長谷川穂積 世界戦11連勝
内山 高志 世界戦11連勝
渡辺二郎は,WBA世界スーパーフライ級を6回防衛し,WBC世界スーパーフライ級を4回防衛した。
両タイトルを獲得した試合を加わえると,渡辺は世界戦を12連勝している。
この4人は偉大なボクサーである。
内山は現役の世界チャンピオンであるので,世界戦の連勝記録をさらに伸ばす可能性がある。
最短の5戦目で世界チャンピオンになった田中恒成の実績は,世界タイトルマッチを1回戦って1勝である。
5戦目で世界チャンピオンになっても,初防衛戦で負ければ最短記録しか残らない。
30戦目で世界チャンピオンになっても,10回以上防衛すれば歴史に残る。
WBO世界ミニマム級チャンピオン田中恒成の次の試合に期待する。
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