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2013年9月6日と7日,福島県に行ってきた。
行程は,福島市⇒川俣町⇒飯舘村⇒南相馬市⇒浪江町⇒川俣町⇒二本松市⇒郡山市
環境放射線モニター「ラディ」を持参して,ガンマ線の放射線量を測定した。
とくに線量が高かったのは
浪江駅前(地面の落ち葉) 7.2μSv/h
飯舘村の帰還困難区域(バスの車内) 7.8μSv/h
飯舘村の帰還困難区域(駐車場の隅) 8.6μSv/h
奈良県橿原市では,地上1メートルで0.05μSv/h,地面で0.06μSv/hなので,140倍以上の汚染である。
福島県郡山市内の線量は
郡山駅前(バスの車内) 0.3μSv/h
ホテル周辺(路上1メートル)0.3~0.4μSv/h
21世紀記念公園
(地上1メートル)0.5~0.6μSv/h(写真)
(地面:芝生の上)1.3μSv/h
0.3μSv/hを1年間あびると2.628ミリシーベルトになる。
郡山市の人口は32万6792人。
32万6792人が1年間で2.628ミリシーベルトの放射線をあびると,全年令平均で320人がやがてガンで死ぬ。
福島第一原発が爆発してから4年が過ぎた。
1年間で320人なので,4年だと郡山市民1280人がやがてガンで死ぬことになる。
大人が1年間で1ミリシーベルトの放射線をあびると,2500人に1人の割合でやがてガンで死ぬ。
2.628ミリシーベルトだと1000人に1人だ。
赤ちゃん(0才児)は放射線の感受性が高いので,大人の4倍も危険である。
赤ちゃんが1年間で2.628ミリシーベルトの放射線をあびると,250人に1人の割合でやがてガンで死ぬことになる。
郡山市の1年間の出生数は約2500人。
250人に1人がガンで死ぬということは,郡山市で生まれた赤ちゃんのうち毎年10人が,原発の放射線のために,やがてガンで死ぬ。
事故から4年が過ぎたので,郡山市だけで40人の赤ちゃんがやがてガンで死ぬ,ということである。
まず,1280人,40人という数字は,過剰死すなわち原発の放射線が原因で死亡する数である。
つぎに,死亡する人数だけなので,病気で苦しむ人の数は含まれていない。
さらに,がん死だけの数なので,白血病などがん以外の死亡は含まれていない。
加えて,外部被曝の放射線量だけなので,飲食や呼吸による内部被曝の放射線量は含まれていない。
また,郡山市には0.3μSv/hよりも線量がもっと高いところがたくさんある。
つまり,1280人や40人という数字は,ひかえめな数字なのである。
この夏,奈良市が,8月5日から8日まで,奈良市内の小学5年生と6年生の児童25人を福島県郡山市に派遣する。
派遣を企画した奈良市は無謀だ。
派遣を承諾した親は無知だ。
しかし,なんといっても気の毒なのは被爆する小学生たちである。
『げんさん,こんなアホなこと,やめとき』
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通りすがり (金曜日, 10 7月 2015 21:59)
4日間程度であればあまり影響ないのではないですか?