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去年は立原道造生誕100年であった。
立原道造の詩集『夏の旅』から「村はづれの歌」を紹介する。
咲いてゐるのは みやこぐさ と
指に摘んで 光にすかして教へてくれた
右は越後へ行く北の道
左は木曾へ行く中仙道
この詩を知ったのは,立原あゆみの「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」だったと思う。
『咲いてゐるのは みやこぐさ と 指に摘んで 光にすかして教へてくれた』というフレーズが繊細で心に残っている。
石川啄木のつぎの短歌も「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」で知ったと思う。
函館の青柳町こそかなしけれ
友の恋歌 矢ぐるまの花
立原あゆみの初期の作品は抒情にあふれていた。
その抒情的な立原あゆみのマンガに啄木の短歌はぴったりあった。
そういえば,道造は24才,啄木は26才で亡くなっている。
宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」で,風に飛ばされた二郎の帽子を菜穂子がキャッチしたあと
菜穂子「ル ヴァン ス レーヴ」
二郎「イル フォ タンテ ド ヴィーヴル」
と言う場面がある。
ポール・ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の一節である。
「Le vent se lève
il faut tenter de vivre.」
「風が立つ
生きようとこころみなければならない」
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