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2012年(平成24年)4月27日、自由民主党が「日本国憲法改正草案」を決定した。
2016年7月10日に投票が行われる参議院通常選挙で、与党が議席の3分の2を占めると、この草案に沿って憲法が改正される。
この草案を読むと、自民党、公明党、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党に投票したら日本がどんな国になるのかが見えてくる。
というわけで、自由民主党の「日本国憲法改正草案」のポイントを押さえておく。
【 憲法尊重擁護義務 】
現行憲法99条は「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と規定している。
憲法は権力を制限するものだから当然の規定である。
ところが、改正案102条1項は「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。」と規定している。
これは、この憲法は国民の権利と自由のために起草されたものではない、ということを示している。
また、改正案102条2項は、憲法を擁護する義務を負う者から「天皇及び摂政」を削除している。
これは、天皇が憲法ではなく、統治者に従うことを求めている、ということである。
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