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2011年3月,福島第一原子力発電所は,地震が原因で爆発し,原子炉の中にあった燃料棒が崩壊熱で溶け落ちて,原子炉も,原子炉格納容器も破壊された。
その結果,原子炉内から放射性物質が大量に吹き出て,福島県と関東地方に降り注いだ。
2011年7月末,環境放射線モニター(堀場製作所の「ラディ」)を購入して以来,毎朝,奈良県橿原市でガンマ線の空間線量を測定している。
2011年から2016年までの6年間の放射線量の各年の平均値はつぎのとおりである(単位はμ㏜/h,2011年は5か月間)。
室内1メートル
0.0411
0.0423
0.0429
0.0428
0.0433
0.0442
室内0メートル
0.0443
0.044
0.0455
0.0454
0.046
0.0461
室外1メートル
0.0528
0.0539
0.0552
0.0566
0.0566
0.0573
室外0メートル(地表)
0.0681
0.0671
0.0671
0.0668
0.0673
0.0675
おおざっぱに言うと,室内は0.04,室外1メートルは0.05,室外0メートル(地表)は0.06である。
ほぼ自然放射線といえる。
ただし,室内と室外1メートルの放射線量は,いずれも少しずつ増えている。
地表の放射線量もこの3年間は微増している。
放射線量が少しずつ、確実に増えている。
この微増は何を意味しているのか。
わからない。
心配である。
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