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紀元前の暦は、月の満ち欠けで成り立つ「太陰暦」であった。
しかし、「太陰暦」では1年が約354日であり、3年で約1か月のずれが生じる。
そこで、閏月(うるうづき)という月を足して、その年を13か月にすることで、暦と季節のずれを正していた。
紀元前45年、ユリウス・カエサルによって「ユリウス暦」が実施された。
これは、1年を365.25日とする太陽暦であった。
1582年、ローマ教皇グレゴリウス13世が、ユリウス暦を改良して、「グレゴリオ暦」を制定した。
「グレゴリオ暦」は、1年を365日とするが、400年に97回の閏年を置いてその年を366日とする太陽暦である。
日本では、飛鳥時代以降、中国王朝が制定した暦をそのまま導入していた。
862年、宣明暦が導入され、以後800年以上にわたって「宣明暦」が使用された。
1682年、「宣明暦」から日本独自の太陰太陽暦である「貞享暦」へ改暦された。
太陰太陽暦とは、太陰暦を基とするが、太陽の動きも参考にして閏月を入れる暦である。
その後「宝暦暦」「寛政暦」「天保暦」と独自の太陰太陽暦が使用された。
天保暦は、1872年(明治5年)12月2日まで使われていた。
その翌日である12月3日をもって1873年(明治6年)1月1日に改められ、「グレゴリオ暦」に改暦された。
1873年以降、天保暦(太陰太陽暦)は「旧暦」と呼ばれるようになった。
日本人が「グレゴリオ暦」を使用するようになって、今年で144年である。
「グレゴリオ暦」を使うまで、日本人は1000年以上、太陰暦を使ってきた。
7月7日は「七夕」である。
「七夕」の「おりひめ」と「彦星」のはなしは、2013年8月8日のブログNo.29に書いた。
日本人が「七夕」を祭ってきた7月7日は、当然、旧暦である。
今年は8月28日が旧暦7月7日にあたる。
天ノ川で隔てられた「おりひめ」と「彦星」が、カササギが天ノ川に架けた橋を渡って、1年に1回会うことができるのは、今年は8月28日である。