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市川「元素記号Pu、プルトニウム
239。
人類が作り出した最悪の物質
です」
田中「市川さん、科学の話はいい
から」
市川「科学じゃない!現実の話を
してるんですよ!
このちっぽけな塊を粉にして東京の空からまくだけで何十万人の人間を殺すことができるんですよ」
1979年の東宝映画「太陽を盗んだ男」(監督は長谷川和彦)から北村和夫演じる田中警察庁長官と佐藤慶演じる市川博士の会話である。
原子爆弾については、2015年8月6日のブログNo.137に書いた。
もう一度書く。
70年前,アメリカは3個の原子爆弾を完成させた。
リトルボーイ,ファットマン,トリニティの3個である。
1945年7月16日,アメリカ合衆国ニューメキシコ州アラモゴルトの砂漠で,人類が初めて原子爆弾を爆発させた。
このとき,爆発したのがトリニティだった。
1945年8月6日,広島にリトルボーイが、8月9日,長崎にファットマンが投下された。
自然界に存在する元素で,核分裂する元素はウランだけである。
ただし,自然界に存在するウランには,ウラン238とウラン235の2種類がある。
ウラン238が99.3%を占めていて,ウラン235は0.7%しかない。
核分裂するのはウラン235である。
ウラン238は核分裂しない。
核爆発を起こすためには,ウラン235の濃度を高めて3~5%にする必要がある。
この技術を濃縮という。
ウラン濃縮の技術で作られた原子爆弾がリトルボーイである。
ウラン235は核分裂をして中性子を放出する。
ウラン238は中性子を吸収してプルトニウム239に変わる。
プルトニウム239は自然界に存在しないが,核分裂するのである。
ウラン238からプルトニウム239をつくる機械を原子炉という。
「原子炉」は電気を作るための機械ではない。
ウランが核分裂すると約200種類の核分裂生成物(死の灰)ができる。
核分裂生成物は,原子炉から出た使用済み核燃料の中に詰め込まれている。
使用済み核燃料からプルトニウム239を取り出すことを再処理という。
プルトニウムから作られた原子爆弾がファットマンとトリニティである。
原子爆弾を作るには,濃縮,原子炉,再処理の技術が必要である。
核兵器を所持していない国で,濃縮,原子炉,再処理の3つの技術を全部持っている国がひとつある。
日本である。
これまで,日本が,使用済み核燃料を再処理して手に入れたプルトニウム239の量は45トン。
プルトニウム239が45トンあれば,長崎型の原爆を4000発作ることができるのである。