薔薇　☆　あさもりのりひこ　No.４２９

７，８年前から、週に１回、高取町でバラを買っている。

買ってきたバラを剪定して、花瓶に活けて、テーブルと仏壇と洗面所に置いている。

そこで、今日はバラについて書く。

 

１９６６年、マイク眞木が唄った「バラが咲いた」（作詞作曲は浜口庫之助）がヒットした（朝守は小学生）。

『バラが咲いた　バラが咲いた　まっかなバラが』

というシンプルな歌詞とメロディーが幼いときの記憶に残っている。

 

１９７３年１２月、小坂明子が作詞作曲し自ら歌った「あなた」が大ヒットする（朝守は中学生）。

「あなた」の１番の歌詞はつぎのとおり。

『もしも私が家を建てたなら

小さな家を建てたでしょう

大きな窓と小さなドアーと

部屋には古い暖炉があるのよ

真赤なバラと白いパンジー

小犬のよこにはあなたあなた

あなたがいてほしい

それが私の夢だったのよ

いとしいあなたは今どこに』

部屋には古い暖炉があって、真っ赤なバラと白いパンジーがあるのだ。

当時、この歌が失恋を歌っているとは思わなかった。

 

１９８６年のフランス・イタリア・西ドイツ合作の映画「薔薇の名前」（朝守は司法浪人）。

監督はジャン・ジャック・アノー、主演はショーン・コネリー。

公開されたときに映画館では見逃して、後でＤＶＤで観た。

先を読ませない、知的に面白い映画だった。

 

「美女と野獣」は、フランスの異類婚姻譚である。

１７４０年にガブリエル＝スザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ（ヴィルヌーヴ夫人）によって最初に書かれた。

現在広く知られているのはそれを短縮して１７５６年に出版された、ジャンヌ＝マリー・ルプランス・ド・ボーモン（ボーモン夫人）版である。（Wikipediaより）

「美女と野獣」の原作のあらすじはつぎのとおり。

3人の娘と3人の息子を持つ商人が、町からの帰り道にある屋敷に迷い込み、そこで体を温め料理にありつくというもてなしを受ける。

商人が、「ラ・ベル（フランス語で「美女」）」と呼ばれている心の清い末娘がバラを欲しがっていたことを思い出し、庭に咲いていたバラを摘むと、彼の前に屋敷の主である野獣が現れ、「もてなしてやったのにバラを摘むとは何事だ」と言う。

そして野獣は娘を要求した。

末娘は身代わりとして野獣のもとに赴き、野獣は娘に慇懃に求婚するが拒否される。

父親が床に臥せっていることを知ったラ・ベルの一時帰郷の申し出に、野獣は嘆きながらも許可を与える。

ラ・ベルは一週間で戻ると約束をした。

２人の姉は里帰りした末娘から豪邸での生活を聞き、嫉妬して妹を引き止め、日限に間に合わないよう仕向ける。

１０日目の夜、ラ・ベルは野獣が死にかかっている夢を見、屋敷に戻った。

ラ・ベルは瀕死の野獣に再会し、「これで幸せに死ぬことができる」という野獣に「いいえあなたはわたしの夫になるのです」とラ・ベルが叫ぶと野獣は本来の姿に戻る。（Wikipediaより）

 

１９４６年、ジャン・コクトーが監督してこの「美女と野獣」が映画化される（朝守はまだ生まれていない）。

１９９１年、ディズニー映画がアニメ化して大ヒットする（朝守はまだ司法浪人）。

２０１７年、ビル・コンドン監督、エマ・ワトソン主演で実写映画化された。

 

１９４１年制作のアメリカ映画「市民ケーン」（もちろん朝守は生まれていない）。

監督と主演はオーソン・ウェルズ。

共演はジョゼフ・コットン。

このふたりは、８年後に「第三の男」で共演することになる。

ちなみに編集はロバート・ワイズ。

ワイズは、のちに「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」を監督する。

 

オーソン・ウェルズが演じた新聞王チャールズ・フォスター・ケーンの臨終のことばが『バラのつぼみ』である。