〒634-0804
奈良県橿原市内膳町1-1-19
セレーノビル2階
なら法律事務所
近鉄 大和八木駅 から
徒歩3分
☎ 0744-20-2335
業務時間
【平日】8:50~19:00
【土曜】9:00~12:00
2018年4月15日、WBC世界フライ級タイトルマッチが行われた。
チャンピオン比嘉大悟は、前日の計量で、フライ級のリミット50.8キロを900グラムオーバーして、王座を剥奪された。
2018年5月25日、WBA世界バンタム級タイトルマッチが行われた。
挑戦者井上尚弥が、チャンピオンのジェイミー・マクドネルを1ラウンド1分52秒でTKOして、3階級制覇を成し遂げた。
バンタム級のリミットは53.5キロ。
マクドネル、井上ともに前日の計量はクリアした。
当日の計量で、マクドネルは12キロ、井上は6キロ増えていた。
前日の正式計量のあとで、水分と食べ物を摂るために体重が増える。
しかし、12キロというのは極端である。
ちばてつやの漫画「あしたのジョー」(1967年~1973年)でも過酷な減量が描かれている。
主人公の矢吹丈は、バンタム級のボクサーである。
ボクサーは、成長して、筋肉が付いてくると減量が苦しくなる。
矢吹丈も体重が落ちなくなって、最後の何百グラムかを落とすのに苦しむ。
矢吹丈は、最後の手段として、下剤を飲んで、トイレだかシャワールームだかで糞尿を垂れ流して倒れている姿が描かれている。
矢吹丈のライバルである力石徹は、普段はウエルター級の体重がある身体を絞ってライト級で闘っている。
力石徹は、矢吹丈と闘うために、ライト級からフェザー級を通り越してバンタム級まで体重を落とす。
その減量の描写が凄まじい。
水を飲みたくなることを見越して、力石徹は、自ら水道の蛇口を針金で縛る。
夜、飢えと渇きに半狂乱になった力石徹が、水道の水を飲もうとして、蛇口が縛ってあるので暴れるシーンがある。
また、力石徹が、1日分の食事としてリンゴ1個を貪り喰う場面も印象に残っている。
プロボクシングの世界で、ボクサーの減量は過酷である。
それは、今も昔も変わらない。