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2022年9月25日、ドイツでベルリンマラソン2022が開催された。
男子は、エリウド・キプチョゲ(ケニア)が2時間01分09秒で優勝し、女子はアセファ・ティギスト(エチオピア)が2時間15分37秒で優勝した。
【男子】
これまでの世界記録は、2018年にベルリンマラソンでキプチョゲが記録した2時間1分39秒だった。
今回、キプチョゲは、自己ベストを更新して、世界新記録を樹立した。
この世界最高のレベルで30秒も更新するとは、まさに驚異的である。
2位との差は4分49秒。
圧勝である。
42.195㎞を2時間01分09秒で走ったということは、1㎞の平均ペースは約2分52秒である。
凄まじく速い。
世界歴代2位は、エチオピアのケネニサ・ベケレが2019年にベルリンで記録した2時間01分41秒である。
現在の男子マラソン世界歴代ベスト50を見ると、ケニアが23人、エチオピアが24人とこの2つの国で47人、94%を占めている。
ケニアとエチオピアの強さが際立っている。
そして、その中でも、エリウド・キプチョゲの強さが際立っているのである。
鈴木健吾の日本記録2時間04分56秒は世界72位である。
世界記録との差は3分47秒に広がった。
ちなみに、エリウド・キプチョゲは1984年11月5日生まれの37才、もうすぐ38才である。
誕生日が朝守と同じである。
【女子】
現在の世界記録は、2019年にシカゴマラソンでブリジット・コスゲイ(ケニア)が記録した2時間14分04秒である。
2位は、2003年にロンドンマラソンでポーラ・ラドクリフ(イギリス)が出した2時間15分25秒である。
今回、アセファ・ティギスト(エチオピア)が記録した2時間15分37秒は世界3位の記録である。
アセファは、2時間16分を切った3人目の女子ランナーということになる。
現在の女子マラソン世界歴代ベスト50を見ると、ケニアが17人、エチオピアが22人とこの2つの国で39人、78%を占めている。
女子でもケニアとエチオピアの強さが際立っている。
女子マラソン世界歴代ベスト50の中に日本人が3人いる。
33位 野口みずき 2時間19分12秒 2005年
44位 渋井陽子 2時間19分41秒 2004年
47位 高橋尚子 2時間19分46秒 2001年
この3人のタイムはいずれもベルリンマラソンで記録されたものである。
世界記録との差は5分08秒もある。
日本の現役トップの一山麻緒の2時間20分29秒は65位である。
女子の日本記録2時間19分12秒は17年間破られていない。
そして、日本の女子ランナーは2時間20分すら切ることができないのである。