野生の王国　☆　あさもりのりひこ　No.１３２３

【カエル】

わが家のベランダに雨蛙が一匹住み着いている。

もう１０年以上前からだと思う。

同じカエルなのか、代が変わったのか、わからない。

２匹いるところを見たことはない。

わが家は２階なので、最初は壁をよじ登ってきたのかもしれない。

カエルは、植木の葉っぱに乗っかっていたり、ベランダの手すりにいたりする。

カエルが洗濯竿に乗っていると、ちょうど目が合ったりする。

夏の暑い日には水を掛けてやるが、逃げない。

網戸にへばりついて、寄ってくる蚊をパクリと捕食するところを見たこともある。

カエルは今は冬眠している（と思う）。

 

【イタチ】（２０１６年４月２８日のNo.２２２のブログ）

　毎朝、環境放射線モニター（堀場製作所のラディ）で環境放射線（ガンマ線）を測定している。

　室内では、１メートルくらいの高さの空気中と畳の上を計る。

室外では、１メートルくらいの高さの空気中と地面の上を計る。

２０１６年４月１３日、室外で１メートルくらいの高さの空気中の線量を計っていた。

　そのとき、前の道をイタチが渡ってきた。

　こっちは、ラディを持って立った姿勢で動かないせいか、イタチは人間がいることに気付かない。

　微動だにしないで、目だけ動かしてイタチの様子を見ていた。

　イタチは、急ぐ様子もなく、地面の臭いを嗅ぎながらゆっくり近づいてきて、立っている朝守のすぐ横を通って、建物の壁伝いに歩いて行った。

　道路を素早く横切るイタチの姿を見ることはあるが、近くでじっくりとイタチを見たのは始めてであった。

 

【狸】

　２０２３年２月、夜、帰宅して駐車場に車を駐めてヘッドライトを消した。

すると、前の道を何者かが２匹歩いて行く。

　もう一度ヘッドライトを点けると狸であった。

　急に明るくなったので、狸は立ち止まって、こっちを見ていた。

　間もなく、何事もなかったかのように、２匹の狸はトコトコを歩いていった。

　尻尾が丸くて、よく肥えているように見えた。

　自宅の前で狸を見たのは初めてであった。

 

【狐】（２０１５年６月１１日のNo.１２４のブログ）

　狐を見たことが２回ある。

　場所は、明日香村の祝戸と甘樫丘である。

　祝戸では、道のそばにいて、朝守が近づくと、跳ねるように走って森の中に消えた。

　甘樫丘では、側溝に座っていて、興味深げにこっちを見ていた。

　子狐だと思う。

　朝守が近づくと、やはり跳ねるように走って森の中に消えた。

　狐は、細身で、毛並みが美しく、尻尾がふわりと膨らんでいた。

 

【チョウゲンボウ】

２０２３年１月３１日、ハヤブサの仲間チョウゲンボウがわが家のベランダの洗濯竿に飛来した。

　朝守は見ていないが、妻が目撃した。

　その日は天気が良くて、暖かい小春日和だった。

　物干し竿に鳩ぐらいの大きさの鳥がとまっているのに妻が気付いた。

　妻がスマートフォンで写真を撮ってもチョウゲンボウは逃げなかったそうだ。

　チョウゲンボウは、暖かい陽射しを浴びて日なたぼっこをしていたようだ。

 

　それ以来、ときどき、ベランダの物干し竿に目をやるが、チョウゲンボウは現れない。