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大迫傑の『レース運び』 ☆ あさもりのりひこ No.1438

2023年10月15日、東京でマラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)が開催された。

結果はつぎのとおり。

男子

1位 小山直城(Honda) 2時間08分57秒

2位 赤﨑暁(九電工) 2時間09分06秒

3位 大迫傑(Nike) 2時間09分11秒

女子

1位 鈴木優花(第一生命グループ) 2時間24分09秒

2位 一山麻緒(資生堂) 2時間24分43秒

3位 細田あい(エディオン) 2時間24分50秒

男子は小山と赤﨑、女子は鈴木と一山が、パリ・オリンピックの代表に内定した。

 

オリンピックの代表選考レースなので、順位が重要なのはわかる。

しかし、タイムが遅すぎる(雨だとしても)。

現在の世界記録は、女子がティグスト・アセファ(エチオピア)の2時間11分53秒、男子がケルヴィン・キプタム(ケニア)の2時間00分35秒である。

 

MGCの男子では、川内優輝の「大逃げ」が話題になったが、川内のペースは2時間6分台に過ぎない。

MGCが日本のマラソンランナーの精鋭を集めたというのであれば、川内のペースでトップ集団が走らなければならない。

MGCの優勝タイムは、世界記録に比べると、男子が7分以上、女子が12分以上遅い。

パリ・オリンピックの本番が暑いとしても、世界のトップは、男子は2時間5分くらいのペース、女子は2時間15分くらいのペースで走るだろう。

日本の代表選手は、とてもついて行けないだろうから、せめて自己ベストを目指して欲しい(暑いけど)。

 

大迫傑は、MGCの前日の記者会見で、心構えとして「レース運び」をあげていた。

大迫は、トップグループの中で様子をうかがって、最後半に勝負する作戦だった。

しかし、小山、赤﨑について行けず、3位に終わった。

 

大迫は、競り合いに弱い。

2019年のMGCでは、中村のスパートについて行けず、最後は、服部に抜かれて3位に終わった。

2023年の東京マラソンでも、山下と競り合って、ついて行けず、最後は其田にも抜かれて、日本人3位だった。

大迫が、シカゴマラソンで2時間5分台で走って、日本新記録を作ったときは、トップグループではなく、マイペースで走った。

2022年の東京マラソンで再び日本新記録を作ったときも、トップグループではなく、マイペースを維持して、先行する井上を捉えて、日本人トップでゴールした。

 

 

2024年の東京マラソンで、大迫が、鈴木健吾と競うとしたら、集団の中で勝機を窺うのではなく、初めから2時間4分台のペースで走るべきだろう。